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07/07/01

すぐにわかるGP2

日本では、ちょっと耳慣れないカテゴリー『GP2』。昨年のチャンピオン、ルイス・ハミルトンの今年の活躍を見てもわかるとおり、世界で最もF1の近くにあるカテゴリーである。
“プロのモータースポーツファン”山口正巳氏が、“ニッポン人代表”として、左近選手本人から、GP2の魅力を聞き出してくれた。

◇山口 GP2を一言で言うと?

○左近 F1に直結するカテゴリーですね。以前は、有望ドライバーのステップアップは、F3からいきなりF1という図式がほとんどで、GP2の前身であるF3000は、F1とは別の山、というイメージがありました。ですが、一昨年GP2に名前が変わって、方向性を変えてから、“GP2を通ってF1へ”というイメージが明確になりました。

◇山口 GP2初年度の一昨年のチャンピオンがニコ・ロズベルグ、去年のチャンピオンがルイス・ハミルトンで、二人とも、チャンピオンを取った翌年は、ウィリアムズとマクラーレンからF1にデビューしています。

○左近 それだけ直結している、ということだと思います。彼ら以外にも、ヘイキ・コバライネンやネルシーニョ・ピケもそれぞれ2005年と2006年のタイトルを争って2位でしたが、彼らもルノーの正ドライバー、サードドライバーとしてF1で活躍しています。

◇山口 ほとんどのレースがF1GPのサポートレースとして行なわれますね。

○左近 全部で11大会21レースです。F1がヨーロッパのサーキットで行なわれるときは、全部サポートレースとして開催されます。モナコだけは1戦ですが、そのほかはそれぞれ2戦ずつ行なわれますので、合計21レースになります。

◇山口 今年は、トヨタの若手ドライバー育成システムの一貫で、中嶋一貴と平手晃平も参加していますね。

○左近 去年は吉本大樹選手(今年はフォーミュラ・ニッポンに参戦中)が出ていましたし、日本でも少しずつ知られているようになっていると思います。

◇山口 F1とGP2のマシンの違いは?

○左近 最大の違いは、トラクションコントロールがGP2にはついていないこと。

◇山口 アクセルコントロールを乱暴にするとすぐにスピンするということですね?

○左近 そうです(笑)。開幕戦のバーレンは、砂漠の中にコースがある感じなので、砂がコースの上に舞って、滑りやすかったので、もう本当に大変でした。

◇山口 エンジンは、F1の2600ccに対してGP2は4000ccV8ですね。走った感じはどうですか?

○左近 大排気量なので、トルクがあります。F1は、高回転のパワーでトップスピードが高い。それに対してGP2は、立ち上がりのパワーはなかなかのものがあります。

◇山口 GP2は、F1のドンと言われるバーニー・エクレストンのバックアップがあって2005年から始まったカテゴリーですね。

○左近 開幕戦のバーレーンのときも、ルノーのフラビオ・ブリアトーレ代表とひょっこりスターティンググリッドに顔を出していました。

◇山口 バーニーさんは、日本では金の亡者みたいに言われてますが、基本はレースを愛する人ですね。

○左近 ボクはバーニーさんにとてもいい印象を持っています。例えば、去年鈴鹿で初めて完走したレースの後に、エンジニアとピット裏で立ち話をしていたら、バーニーさんが通りかかって。目が合ったら、すかさずサムアップして“やったな!”という感じで挨拶してくれたんです。一番下のチームのドライバーのことまでちゃんと見ていてくれたんだな、とうれしく思いました。

◇山口 そういう人が目をかけているカテゴリーなので、やりがいがある。

○左近 ですね。他も進化するので、追いつくのは簡単ではないと思いますが、若いチームと一緒に上を目指して頑張ります。

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