• トップ
  • 最新情報
  • GPレース
  • フォトギャラリー
  • プロフィール
  • ブログ
  • お問い合わせ
  • English

最新情報

一覧に戻る

07/08/29

トルコGPレースレポート

山本左近にとって、F1復帰2戦目となるトルコGPは、所属するチームのスパイカーが進化型マシンとなるBスペックを投入する予定のグランプリだった。しかし、レギュレーションで義務づけられている車体の衝撃吸収性を試験するクラッシュテストに合格することができず、トルコGPでの実戦投入は見送られた。
「Bスペックは、現在使用しているマシンよりもポテンシャルが向上していると聞いていたので、今回それに乗れなかったことは正直、残念です。でも、先週チームのファクトリーに行ったときにも、チームのスタッフはみんな夏休み返上でなんとかBスペックをトルコGPまでに間に合わせようと一生懸命仕事している姿を見ているので、それについて僕は何もコメントする立場にはありません。僕にできることは、与えられたクルマで、いかに速くドライブするかということです」
そして左近は、その言葉通り、自分に課せられた仕事をトルコGP初日から実践していった。トルコGP初日は、午後のフリー走行2回目のセッション中に、コース脇の排水溝のフタがはずれるというアクシデントが発生したため、走行時間が28分間短縮され、ほとんどのドライバーが予定していたスケジュールの変更を余儀なくされたが、左近は「ちょうど僕が行っていたロングランが終わった直後だったので、プログラムを変更することもなく、予定したメニューはすべて消化した」だけでなく、チームメートのエイドリアン・スーティルに100分の2秒差まで迫る好タイムを記録する。
「ようやく2戦目になって、クルマの感覚に体を合わせられるようになって、このクルマが持つポテンシャルを引き出せるようになりましたね」と、満足した表情で初日を終えたのだった。
しかしそのリズムが、翌日の予選で突然、噛み合わなくなってしまう。
「予選第1ピリオドの1回目のアタックで、まずハードタイヤを履いて足慣らしをして、本格的なアタックはミディアムタイヤを履いた2回目から行う予定でした」という左近は、この2回目のアタックの9コーナーで突然リアのグリップ力を失ってスピンしてしまう。そのため、アタックを途中で切り上げてピットイン。気を取り直して、3回目のアタックに賭けることにした。ところが、ピットに帰ってきた左近のマシンはギアボックスにトラブルが発生。15分間しかない第1ピリオド中にできる作業は限られており、ギアボックスが完調とはいえない状態で左近は、3回目のアタックにでなければならなかった。そのため、最後のアタック中にギアボックスに変調を来たした左近は途中でアタックをやめて、ピットロードへ向かうしかなかった。つまり、左近の予選タイムは本格的にアタックしたものではなく、「足馴らし」で出したタイムだった。
思わぬ不運に見舞われた左近だったが、日曜日はそんな不運を跳ね飛ばすような“活き”のいい走りを、イスタンブール・パーク・サーキットで披露した。ギアボックスを交換して臨んだ復帰2戦目。1コーナーでの混乱をうまくすり抜けた左近は、「考えていたとおり、スタート直後からどんどんプッシュ」するのである。「もちろん、前戦リタイアに終わっていたので、今回は完走しなければなりませんでしたが、ただ遅く走って完走しても意味がない。というのも、レーシングスピードで走行しないと、クルマの良いところも悪いところも出てこないので、マシンの開発向上につながらなくなるんです」という左近は、燃料搭載量が異なってはいたものの、昨年のチームメートである佐藤琢磨を追う積極的なレースを展開するのである。
残念ながら、1回目のピットストップ時に、燃圧が落ちてエンジンがストールするというトラブルに見舞われた左近。第2スティント以降は周回遅れとなって自分のペースで走行できなかったものの、「今回は自分に合ったシートを与えられていたこともあって、一瞬たりとも手を抜かずにプッシュできました」と、復帰2戦目でしっかりと完走する。
テストをまったく行わず、しかも2戦目でチェッカーフラッグを受けた左近を、担当エンジニアは評価する。
「第1スティントの走りは、周りのライバル勢と比べても遜色ない素晴らしいペースだった」

このページのTOPへ
©SAKON PLANNING