
第13戦イタリアGPは、ミラノの北西のモンツァ公園の中に位置するモンツァ・サーキットが舞台だ。モンツァは名うての高速コース。長いストレートとごく緩く曲がる高速コーナー、そしてそれをつなぐシケインで構成される、F1全17戦の中でもかなり特殊なコースとして知られる。
そしてその特殊性からか、モンツァのレースには毎年ドラマが待っている。
ハンガリーGPで突然の復帰を果した左近は、続くトルコGPで当面の目標である完走を果たし、3戦目にそのイタリアGPに臨む。
モンツァには、待望のニューマシン“スペックB”が投入されることになった。左近は、8月30日に、イタリアGPの会場であるモンツァ・サーキットで行なわれたF1の合同テストで、そのBスペックを試した。「3戦目の正直」に向けて、いい感触のテストだったようだ。
--当初、8月15日に予定されていたBスペックのシェイクダウン・テストがやっとできましたね。
左近 トルコGPでのデビューも、クラッシュ・テストなどが間に合わなくて実現できなかったので、8月30日のシェイクダウン・テストを本当に楽しみにしていました。
--テストは順調でしたか?
左近 午前中は時々雷が鳴る酷い雨で、確認走行を1周しただけでしたが、午後に雨が上がって、前日にエイドリアン(チームメイトのエイドリアン・スーティル)が1日かけて走ったのとほぼ同じ72周を走れました。おかげで充実したデータが取れました。
--初めて乗ったスペックBはどんな印象ですか?
左近 まだ、攻める走りはしていないので、旧型との直接比較はできないけれど、(挙動やクセなど)気になるところがないので、素性はいいと思います。
--そのスペックBで初めて走るのがモンツァとなるわけですが、モンツァのコースの印象は?
左近 モンツァは、キャラクターが他のサーキットとまったく違います。本当に長いストレートとシケインの繰り返しのコースです。F1を開催する全サーキット中、ウィングの角度が一番小さいので、その分空気抵抗が少なくてスピードが速い。スピード感覚が、他のサーキットと違いますね。スピード感は限界に近いと思います。
--最高速が350km/hを越えていますし、サーキットの雰囲気も独特です。
左近 街中の公園の中にあって、周囲に木が多いのも特徴ですね。奥のコーナー沿いにはゴルフ場もあるし。
--イタリアの観客には、どんな印象をもっていますか?
左近 フェラーリのファンが多いのは当たり前ですが、みんなレースが好きなんだなぁ、という感じです。先日のテストの時も、平日なのに、ものすごい数のファンでスタンドが一杯でした。
--モナコGPとまた違う伝統も感じます。
左近 そうですね。シェイクダウン・テストに備えてコースを歩いたんですが、今は使っていない、バンクがついたコーナーの名残があったり、古い樹木があったりして、観るほうも楽しいサーキットのひとつだ、と感じました。
--モンツァのレースは楽しみですね。
左近 それはもう(笑)。新しいクルマだし(笑)。
--といっても相手はF1、簡単には行きません。
左近 一歩ずつしか前進できませんが、全開でプッシュして、確実にアップデイトしていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。
--いいレースを期待しています。
左近 ありがとうございます!!
