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07/09/12

イタリアGPレポート

待ちに待ったBスペックマシンが、ついに登場した。本来、トルコGP前にシェイクダウンして、トルコGPから実戦投入されるはずだったスパイカーのBスペックバージョン。しかし、クラッシュテストに時間を要して、実戦投入はイタリアGP直前の合同テストからとなった。そして、「2日間のテストで信頼性を確認することができた」(左近)スパイカーは、満を持してイタリアGPにBスペックを2台持ち込むのである。

「テストでは主にシステムが正常に機能するかといったチェックと、さまざまな耐久性を確認することを優先したので、サーキットに合わせたクルマのセットアップは、グランプリが始まってから行う」とグランプリ開幕前日に語っていた左近は、金曜日のフリー走行から精力的に周回を重ねる。午前中25周、午後はなんと40周を走行して、初日だけでレースディスタンスの53周を上回る周回をこなすのだった。

「テストでは雨上がりだったせいもあって、ブレーキング時の安定感が増した程度しか違いは感じられませんでしたが、今日は完全にドライコンディションということもあって、走れば走るほど、Bスペックのキャラクターを感じることができました」という左近の初日のタイムはスーパーアグリ、トロ・ロッソの4台と同じ1分25秒台。Bスペックに確かな手応えを感じて、初日を終えた。

土曜日午前中のフリー走行3回目では、チームメートのエイドリアン・スー ティルをコンマ2秒上回る1分24秒736を叩き出して、自信を深めて臨んだ左近だったが、午後の予選本番で思わぬ落とし穴にはまってしまった。1回目のアタックを終えてピットに戻る周回でコースアウト。コンクリートウォールに接触して、フロントウイングにダメージを負ってしまう。

急いでピットインしてノーズごとフロントウイングを交換した左近は、再びコースインしてタイムアタックを開始するが、フライングラップ中に他車に進路を妨害されて、「コンマ6秒以上、タイムをロス」(左近)して、予選を完了しなければならなかった。

そして、迎えた日曜日の決勝レース。左近とチームは、1ストップ作戦が多い中、アグレッシブな2ストップ作戦を選択する。

「1ストップのほうが、計算上は速かったんですが、チームとしてはBスペックでやりたいことがいろいろあったので、2ストップにしました。ただ、序盤にセーフティカーが出動するなど、2ストップ作戦をうまく活用することができ ませんでした。とはいえ、レース序盤はチームメートやライバルたちともバトルを楽しむこともできたし、テクニカルディレクターのマイク・ガスコインからも、レース後に『いい走りだった』と評価していただいたので、次のベルギーGPにつながるレースができたと思います」
Bスペックのデビュー戦を、左近は完走という形でしっかりと締めくくったのである。

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