
▼9月28日、金曜日
「連休明けにもかかわらず、大勢のファンのかたが詰めかけてくれました。やっぱり、直接『頑張ってください』と応援されると、うれしいですね」
日本GPが開幕する3日の9月25日に、モータースポーツ活動をサポートしている 「Zoff」の都内2店舗でサイン会を行った山本左近。地元日本のファンからの応援で英気を養い、新生・富士スピードウェイに乗り込んできた。乗り込んできたという表現を使ったのは、左近が改修後の富士スピードウェイでのレース経験を持つ数少ないドライバーであるからだ。
「前回のスパ(ベルギーGP)は、初めてのサーキットだったし、そのほかのヨーロッパのサーキットでも、いつもはエンジニアのほうからいろいろとアドバイスされるんですけど、今回はチームのほうが富士スピードウェイが初めてだったので、木曜日はサーキットを歩きながら、僕がみんなにアドバイスしていました」と、1年4カ月ぶりの富士スピードウェイでの走行を楽しみにしていた。
しかし日本GP初日、金曜日のフリー走行1回目で、左近は走行を途中で断念しなければならなくなる。「いきなりエンジントラブルが出て、交換を余儀なくされました」という左近は、ライバルたちが周回を重ねる中、ガレージの中で待機。結局、午前中は17周のみの走行にとどまった。
それでも、エンジン交換して臨んだ午後のフリー走行では、38周を走行。「有意義なデータが取れました」と満足していた。
「午前中にエンジントラブルに見舞われたり、午後はスピンして、コースに復帰したところで他車と接触するなど、いろいろと不運に見舞われましたが、どちらも大事には至らなかったのは良かった。まだ、セッティングに課題はありますが、去年までスーパーGTやフォーミュラ・ニッポンで走っていたときとコ ースのフィーリングは同じだったので、明日のフリー走行でしっかりセットア ップを煮詰められると思います」
トラブルが多発した初日。それでも落ち着いて答える左近に、大きな成長を感じたレギュラードライバーとして2回目の日本GP初日だった。
(Text/Masahiro Owari)
