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07/11/29

シーズンオフ・スペシャルインタビュー

最終戦ブラジルGPを、他のドライバーの強引な判断で台無しにされてしまった左近は、一端日本に帰り、しばしの休息を家族や友人と楽しんで英気を養った。
11月上旬には、前々から興味があったシルクロードに触れるために、奈良の正倉院の展示物を見学したり、祐福寺も参拝。若いレーサーには珍しく、哲学書を読むのが好きという左近らしい時間も過ごした。
11月中旬、フォース・インディア(旧スパイカー)のテストに備えるためにヨーロッパに戻った左近に、2007年を振り返ってもらった。

--激動の2007年でした(笑)。去年のスーパーアグリF1チームに続いて今年もシーズン途中からの参戦でしたが、得るものも多くあったと思います。

左近 そうですね。今年シーズンGP2でスペインのバルセロナに拠点を置くBCNコンペティションで走っていましたが、スパイカーでF1に復帰して最初に感じたのは、イギリス人はやりやすい、ということでした。GP2とF1の違いもあるとは思いますが、スパイカーは、前身のジョーダン・グランプリ・チームがイギリスベースのチームで、一昨年の日本GPで走った時と仕事の進め方も同じでしたから、動きやすかったです。

--今年7戦に参戦しましたが、自己採点は何点を付けますか?

左近 自分なりに全力は尽くしたので100点と言いたいところですが、うまくいかないこともあったので70点かな(笑)。達成感はちょっと低いですね。1年間を、冬のテストからしっかり走って戦えるなら話は別だけれど、17戦のうちの7戦ですから半分以下のレースしかできていない。それを考えると達成感としては50%くらいだと思います。

--チームメイトのスーティルとはうまくいっていましたか?

左近 一緒にレースをやっていて、考え方とかわかったけれど、第一印象とあまり変わらないです。物事の考え方は近いので、打ち解けて話をしている時は、個人的には話し易かったですね。仕事は仕事なので、彼には彼のペースがあってこちらにもペースがあるけれど、特に問題はなかったです。お互いを尊重し合うというか、そんな関係でした。

--チームメイトだとは言え、基本的にはドライバー同士はライバル関係にあるわけですから、仲良しというのはあり得ないですね。

左近 だからといってケンカをするわけでもなくて、まぁ、ドライバーとしては普通の関係だったと思います。

--今年7戦を戦って最も印象深かったのは?

左近 (間髪入れずに)スパ。始めて走ったベルギーGPのスパ-フランコルシャンを走れたことです。レースじたいは、金曜日と土曜日にブレーキトラブルもあって悔しい思いをしたけれど、F1ドライバーの誰もが“最もチャレンジングなコース”に挙げるスパを走れたのはよかっですね。

--富士の日本GPはどうでしたか?

左近 環境が悪い中で、ベストリザルト(12位)を記録できたのはよかったと思います。

--逆に悪かったのは?

左近 ブラジルです。スタートして2周目に、コースアウトしたマシン(ルノーのフィジケラ車)が、ランオフエリアを横切って突然目の前に飛び出してきて激しくクラッシュしてしまいました。なんともやりきれない気分です、ホントに残念でした。レース後にスチュワード(F1において審判にあたる職)に呼ばれて、(フィジケラは)「どうしようもなかった」と言っていましたが、決勝のペースがよかっただけに余計がっかりでした。レースは走り切ってナンボですから。達成感が全然ないレースになってしまいました。

--その経験も含めて、今後の抱負をお願いします。

左近 楽なシーズンではなかったけれど、いろいろ経験を積んで成長できたと思います。が、乗れた距離があまりに少なかったですね。シーズンオフのテストから乗り始めて、充分テストをしてから開幕を迎えられれば、違う結果になってと思います。

--途中からの参戦で、レースに追われている状況が続いていました。

左近 これは去年も同じだったですが、その中では、去年スーパーアグリに乗っていた時より成長したと思います。継続して続けていければ、まだまだ成長できると思います。

--2008シーズンの予定は?

左近 まだ正式には決まっていません。

--ドライバーはトップ・チームから決まってくるので、まずはアロンソが決まらないと、他は動けない状況がありますね。

左近 今年は、“F1に戻る”というの目標で、それは達成できたけれど、もっとちゃんとした形で闘いたいと思っています。来年どうなるかまだ分からないけれど、開幕戦からやりたい。開幕戦にいることが、当面の目標です。

(取材・文:MYS/Yamaguchi Masami)

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